TOPへ

甲状腺外来

当院の甲状腺外来の強み

女性医師による
安心の超音波検査を即日実施

「男性医師には相談しづらい」「首元を見られるのに抵抗がある」そんなお悩みを持つ方もご安心ください。当院では、経験豊富な女性医師が甲状腺の超音波検査をその日のうちに実施可能です。
甲状腺のエコー検査は、痛みもなく数分で終わる非侵襲的な検査です。しこりの有無や腫大の程度、血流の状態などを詳細に確認でき、バセドウ病や橋本病の初期変化も確認できます。

バセドウ病・橋本病などの
甲状腺疾患に対応

甲状腺の疾患には主に以下の2つの代表的な病気があります。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

新陳代謝が過剰に活発になり、動悸・手の震え・体重減少・暑がり・不眠などの症状が出ます。血液検査とエコー、場合によってはホルモン剤やアイソトープ治療の適応を見極めながら治療を行います。

橋本病(甲状腺機能低下症)

慢性的な甲状腺の炎症によって、ホルモンが出にくくなり、疲れやすさ・むくみ・寒がり・体重増加・気分の落ち込みといった症状が出る病気です。治療には甲状腺ホルモン補充療法が中心となります。

当院では、経験豊富な女性医師が定期的な血液検査・エコー検査を通じた長期的なフォローアップも行い、薬剤の調整や症状の変化を丁寧に管理します。

こんな症状がある方は、
甲状腺の検査をおすすめします

  • 首の腫れや違和感を感じる
  • 急な体重の増減があった
  • 動悸や息切れが続く
  • 手足が震える/力が入りにくい
  • 生理不順や不妊が気になる
  • 気分が落ち込んだり、やる気が出ない
  • 家族に甲状腺の病気の人がいる

上記に当てはまる方は、甲状腺ホルモンのバランスが崩れている可能性があります。異常を早期に発見し、適切な治療を行うことが大切です。

女性に多い甲状腺の病気、
早めの相談を

甲状腺の病気は、特に女性に多く発症することが知られており、20代〜40代の働き盛り・子育て世代の女性にとっては早期発見が非常に重要です。妊娠・出産との関わりも深く、不妊や流産との関連もあるため、定期的なチェックをおすすめしています。
当院では、女性ならではの体調やライフステージに配慮した診療を心がけています。小さな不調も、ぜひお気軽にご相談ください。

ご予約はこちらから

甲状腺・内分泌内科とは

甲状腺・内分泌内科は、ホルモン異常による疾患の診断と治療を専門としている診療科です。ホルモンは体内の情報伝達と機能調節に不可欠で、視床下部、下垂体、甲状腺、副腎、性腺、肝臓、心臓、膵臓、腎臓、消化管、脂肪組織などから分泌されます。
日本では500~700万人が何かしらの甲状腺疾患を発症していると推定されていますが、治療を受けているのはそのうちの約20%です。症状が日常の不調やストレスと似ているため、見過ごされがちです。
甲状腺疾患は血液検査で見つかることが多いですが、一般的な健康診断には含まれないことが多く、発見が遅れることがあります。疲れやすさや冷え、イライラ、ほてり、不眠、動悸などの症状に苦しんでいるなか、「疲れているから」「精神的な問題」と誤解している方も少なくありません。
甲状腺疾患は一人ひとりに合った治療により改善が期待できる病気です。健康診断で異常が見つからないが不調を感じている場合はぜひ、ご相談ください。

甲状腺とは

甲状腺は喉のすぐ下に位置しており、蝶が羽を広げた形に似ている臓器です。この臓器は食物から摂取したヨウ素を用いて甲状腺ホルモンを作り出し、これが血流を通じて体中に運ばれ、全体の代謝を活性化し、成長と発達を促します。

甲状腺ホルモンの異常で現れる症状

甲状腺の機能に障害が発生し、ホルモンの過剰または不足が生じると、以下のような症状が起こるようになります。

分泌が過剰な場合 分泌が不足している
場合
脈が速くなる、
動悸がする
脈が遅くなる
暑がりになる、
汗をよくかく
寒く感じやすくなる、手足が冷たくなる
皮膚が脂っぽくなる 皮膚が
乾燥しやすくなる
手足の震え 動きが鈍くなる
減量していないのに
体重が減る
体重が増える
イライラしやすい 眠気がひどくなる、
忘れっぽくなる
下痢便・軟便が
出やすい
便秘になりやすい
共通症状
首の腫れ
疲れやすい
月経異常

甲状腺ホルモンの異常は、個々人で症状の種類や重さが異なり、上記に挙げたもの以外にも多様な症状が現れることがあります。他の病気と重なる症状も多いため、問診による症状の確認に加えて、血液検査や超音波検査を含む複数の検査を行い、それらの結果を総合して診断を下しています。

甲状腺のよくある疾患

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンの過剰分泌が持続する状態として、以下のような病気が挙げられます。

  • 無痛性甲状腺炎
  • 亜急性甲状腺炎
  • バセドウ病 など

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの不足が持続する状態として、以下のような病気、病態が挙げられます。

  • 橋本病(慢性甲状腺炎)
  • 術後甲状腺機能低下症
  • 粘液水腫
  • アイソトープ治療を受けた後 など

橋本病

結節性甲状腺腫

甲状腺に結節(しこり)が形成されることがあります。これらの結節は、腫瘍(良性、悪性)、腫瘍性病変(過形成)に分類されます。

良性

  • 腺腫様甲状腺腫
  • 濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)
  • のう胞 など

悪性

  • 甲状腺がん(乳頭がん・濾胞がん・髄様がん・未分化がん)
  • 悪性リンパ腫 など

甲状腺の検査

血液検査

血液検査を通じて甲状腺ホルモンのレベルを測定し、甲状腺の活動状況を評価します。甲状腺刺激ホルモン(TSH)と甲状腺ホルモン(FT3・FT4)の数値を同時に調べます。甲状腺疾患の多くは、自己免疫が誤って自身を攻撃してしまう自己免疫疾患なので、甲状腺に対する自己抗体の測定も行います。

超音波(エコー)検査

超音波検査により、甲状腺のサイズや性状を観察し、正しい診断につなげます。甲状腺内に結節がないかも確認します。結節が見つかり、その特徴から悪性の疑いがある場合は、穿刺吸引細胞診検査が必要となります。

穿刺吸引細胞診検査

超音波検査を用いて、甲状腺の結節に細い針を刺して細胞を取り、良性か悪性かの診断をつける検査です。

甲状腺の腫れ・しこりに気付いたら
ご相談ください

甲状腺の病気は、しばしば軽度の不調や疲れといった症状で現れ、見過ごされがちです。症状が進行し、顕著な不調が持続する段階で初めて気づかれることも少なくありません。首の腫れやしこり、その他体調不良も含め、気になる症状があれば早期にご相談ください。また、クリニックで行うのが難しい精密検査や治療が必要な場合は、提携している専門医療機関をご紹介し、患者さまが安心して適切な治療を受けられるよう支援いたします。